「美容室ヨハク 開業1年|挑戦と失敗談」
ヨハクを選んでくれて、通い続けてくれるお客さんへ。
ますば感謝の言葉を。
本当にありがとうございます。皆様がヨハク選び、通って頂くお陰で、片岡家家族共々、美味い飯を食べ、夜は屋根付きの寝床で安心して眠れ、子供達と目一杯遊ぶ事ができます。
美容室は、開業一年以内に50%は廃業するなんて言われてます。この数字がどこまで正確かは定かではありませんが、ヨハクも一年以内に廃業することは、可能性の中では十分あり得た訳です。
そうはならなかったのは、お客さんがヨハクを選んでくれて。通い続けてくれてる。シンプルだけどこれにつきます。本当にありがとうございます。
感謝の気持ちを書くのは簡単ですので、私、20年技術屋をやっております。
感謝の気持ちは20年分の技術に乗せて、日々通って下さるお客さんに手仕事で還元させて頂きます。
この文章は熊本市東区尾ノ上の美容室、マンツーマンプライベートサロン、ヨハク店主片岡が、AIを”ほぼ”使わずに、手書きで書いてます。生身の人間が書いた文章がインターネットを漂流して見知らぬ人の手へ届く。そんな漂流瓶的な行為にロマンを感じる昭和生まれの店主がお届けします。
一人美容室を独立・開業するまで大変だった事。
私事ですが、ちょっと振り返ってみると主に5つつ、独立.開業までに山のようなものがあったように思います。
✔︎事業計画書作り
✔︎場所選び
✔︎スケジュールと時間
✔︎融資
✔︎ヨハク内装デザイン
今回は、その中でも特に精神を費やした、事業計画書作りから融資決定までに的を絞ってお話ししたいと思います。
40年生きてきて、恐らく一番頭を使った事業計画書作り。
けいかく
【計画】
- 《名・ス他》物事を行うために、その方法・手順などを筋道を立てて企てること。また、その企ての内容。プラン。 「―を立てる」
なんかメガネしてるからか、たまに”頭良さそう”みたいな、どえらい大誤解をお客さんに与える事があるんですが、、えーと、、打ち明けると、、学年の下から数えたが圧倒的に早い学歴です。

机に向かって1秒と座ってられない。
幼少期、そんな感じの子供だったんで、僕の母親は相当に心配したんだとか。(机に座ると足がむずむずしてたのを覚えてます)
そんな学のない僕が、信号機の数より多いとされる美容室業界へ挑むわけですから、無計画での開業は市場原理に打ち負かされるのが明白。さてどうするか、、
学がなくても大丈夫!誰でもできる事業計画書作り!
なんだかイナバ物置なコンサルみたいな見出しになってしまいました。
事業計画書には大まかに、・開業への思い・お店のコンセプト又は売り・月間売上、年間売上目標etc、、、などを盛り込んで書いていきます。

それで、これは僕が事業計画書・ヨハクのコンセプトを書き上げる上でじっさいにやった事なんですが。
お客さんに「僕の売りってなんだと思います?」て、聞く。
シンプルにこれです。
「ずっと来て下さってる理由ってありますか?」
「ずばり美容師として僕の売りってなんだと思いますか?」
「リピートしてくれた理由ってありますか?」
「良い意味で他の美容師さんと違った点とかありますか?」
のべ30人くらいの方に質問させていただきました。(急な質問で戸惑わせてすみませんでした!)
ほんと、突然の質問にも関わらず皆様快く頂いてですね、、

もちろん全て保存してます。
答えて頂いた、どんだけ強調しても足りないほどの貴重で希少なご意見をぎゅうっと絞り込み、ヨハクの背骨とも言える事業計画・コンセプトを書き上げていったわけです。

いよいよ融資へ申し込む!!
そうです。事業計画書も書き上げ、満を持して向かう場所、、
肥後銀行です。
正確には肥後銀行のスタハブ熊本さんへ事業計画書を持ち込み、、
「この事業計画でご融資してくれますか?」
を、チェックしてもらうわけです。
僕のお客さんから頂いた温かく希少な意見を盛り込んだ事業計画書、朝、早起きして、一生懸命書いた事業計画書、僕の20年分の美容師人生が乗っかった事業計画書、、、
こころよくOKだしてくれると思うじゃないですか?
だしてくれないんですよね。これが。
担当者の方から「うーーーん、、言いにくいんですが、、これじゃちょっと、、」
みたいな感じたったと思います。

許可得て載せてます。
凹みましたね。(笑)
でも、本当ありがたかったですね。やっぱ独立ってリスクですからね。
プロの目から見て、この事業計画に未来があるか?ないか?をチェックしてくれてる訳ですから。
あると見込めれば、OK。
ないと見られれば、NO。
独立しました!お客さん来ませんでした!。じゃ、シャレにならないですからね。この時点でダメなら一旦ストップできる訳ですから、
やっぱ自分で思い返しても、初期の事業計画書は理想論を振りかざしてるだけで、地に足がついてなかったように思います。
そこから何度も、事業計画書を練り直し、堀川さんに、うん。これならば、、とようやくOKサインをもらい今に至るわけです。
最後に、開業してからの大失敗の話し。
約5分間、冷水をお客さんの頭にかけ流してました。2月の真冬の話しです。
詳しく説明しますね。
ヨハクのヘッドスパ、シャンプーの後に頭浸浴(とうしんよく)ていう、温かい炭酸水を頭にかけ流す、それはそれは気持ちいい施術があるんですけど、、、

ヨハクでは滝行なんて言ってたりします。別になにも行さないんですが、、覚えやすいかと
なぜか水にかわってました。
5分間終えたので、頭浸浴の機会を外そうと触れると、違和感を感じたわけです。
冷んやりする、、
まさかと思い、恐る恐る、はっていた水に触れると、、冷たっっ!
ええ。それはもうパニックですよ。血の気引きましたよ。ええ。
え?なになになに?なにがおきてる??ええ?え??え?、まてまてまてお湯のスイッチは入ってるよな??え?え?え?さっきシャンプー流した時はお湯だったよな??え?え?え?いつから??どゆこと???
(後々分かるんですが、ガス交換の際に元栓開け損ねてたみたいです。後日、ガス会社の偉い方が茶菓子もって謝りに来てくれました。)
片岡「ちょ、、ごめん!!冷たくなかった??」
お客さん「え?あ、まぁ、、はい。こういうやつなのかと思って、、」
※この時のお客さんは、20代前半の心優しいご新規の男の子。お姉さんからのご紹介で、ヨハクヘッドスパを体験しに来てくれてました。初めてのヘッドスパって事で(滝行とかいうてるし)冷水が標準な施術と思われたらしい、、本当にすみません。
2月に真水とか岩柱の悲鳴嶼行冥の稽古かよ。て感じですよね。

それでも、せっかく来てもらってるわけで、スパの一番の醍醐味の筋膜マッサージだけでも、しっかり味わってもらいたい。
そして、もしかしたら、なにかの機会的な原因でたまたま”今”お湯がでないだけかもしれない。
マッサージの後にはいつも通りお湯がでるかもしれない、、!!
ダメでした。水でした。(そりゃ元栓しまってますから)
めちゃくちゃ謝りました。めちゃくちゃ。もちろん代金も頂いてません。本当に大変申し訳なかったな、、
それ以来頭浸浴中は必ず、お湯がでてるかチェックしてます。もちろん、ガスの元栓も。
と、少しこの機会に一年を振り返ってみました。
お陰様で、今のところ事業計画書で計画した通りの水準を保っています。
改めて、日々通って頂いてるお客さんに感謝でございます。ありがとうございます。
これからも選んで頂ける美容師であり続けるようヨハク時間を研磨していきたいと思います。ガスの元栓は必ず開けてます。
では。
※ちなみにその時のお客さんはありがたい事に今でも来てくれてます。